株の配当金はいつから受け取れるのか?【配当日・権利確定日・受取方法】
株主として、企業が利益を分配してくれる「配当金」は、投資の大きな楽しみの一つですよね。しかし、「いつから配当金を受け取ることができるのだろう?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
この記事では、配当金の受け取りに関する基本的な知識をわかりやすく解説します。権利確定日、配当日、そして実際の受取方法まで、一つ一つ丁寧に説明していくので、安心して読み進めてください。
配当金とは何か?
企業は、事業活動によって利益を生み出します。この利益の一部を株主へ還元するのが「配当金」です。
配当金は、投資に対するリターンとして重要な役割を果たし、長期的な資産形成にも貢献します。
配当金の受け取り方を知る前に…
配当金を受け取るためには、いくつかの重要な日付を理解する必要があります。
権利確定日:
この日に株主名簿に登録されている株主が、配当金の対象となります。つまり、この日に保有していた株に対して配当金が支払われます。
配当日:
企業が株主に配当金を支払う日です。
配当金の受取方法
配当金の受取方法は、証券会社によって異なります。主な受取方法は以下の通りです。
- 銀行振込: 証券会社の口座に紐づいた銀行口座へ配当金が振り込まれます。最も一般的な方法です。
- 郵便振替: 証券会社から郵便局へ配当金が送られ、郵便で通知されます。
- 株主優待券: 一部の企業では、配当金のかわりに商品やサービスの割引券を発行する「株主優待」制度があります。
証券会社によって受取方法の設定方法は異なるため、事前に確認しておきましょう。
配当金の税金について
配当金には、所得税と住民税がかかります。
ただし、200,000円以下の配当金については、非課税となる制度もあります。
詳細については、国税庁のウェブサイトなどを参照し、ご自身で確認することをおすすめします。
権利確定日と配当日はいつ決まるのか?
企業は、決算期後に株主総会を開き、その場で配当金の金額や配当日を決定します。
権利確定日は、一般的に株主総会の開催日の約1ヶ月前となります。
例:
- 株主総会:2024年6月15日
- 権利確定日:2024年5月15日
- 配当日:2024年6月30日
配当金に関する情報はどこで確認できる?
証券会社や企業のウェブサイト、金融情報サイトなどで配当金の情報を確認できます。
また、「IR(Investor Relations)」というページにアクセスすれば、企業が公表する決算情報などを閲覧することができます。
参考資料:
日経新聞
よくある質問
権利確定日が過ぎたのに、まだ配当金を受け取っていません。どうすればいいですか?
まず、証券会社に問い合わせてみましょう。配当金の支払いが遅れている場合や、受取方法の変更が必要な場合があります。
配当金の税金は、どのように申告すれば良いのですか?
配当金の所得については、確定申告が必要です。
証券会社から送られてくる「源泉徴収票」を参考に、必要事項を記入して申告しましょう。
すべての企業が配当金を支払っているのですか?
いいえ、すべての企業が配当金を支払っているわけではありません。
成長期にある企業や、事業の拡大に資金が必要な企業は、配当金よりも再投資を優先することがあります。
配当金が多いほど良いのでしょうか?
配当金の高低だけでなく、企業の業績や将来性も考慮して投資判断をすることが重要です。
配当利回りが高い一方で、業績が悪化している企業もありますので注意が必要です。
株の売買で配当金を受け取ることができなくなるのはいつですか?
株を売却する場合は、権利確定日前に売却しないと、配当金を受け取ることができません。
売却日は証券会社によって異なるため、事前に確認しておく必要があります。
配当金は投資の全てではありません。
配当金は投資のリターンの一つですが、株価の変動などリスクも伴います。
投資判断は、ご自身の状況や投資目標に合わせて行うことが大切です。